ピンクリボンかながわとは

「ピンクリボンかながわ」代表 ごあいさつ

 

ピンクリボンかながわ代表

湘南記念病院 乳がんセンター長   土井 卓子

 

土井先生 野末悦子先生からバトンをお受けし、ピンクリボンかながわの代表を務めさせていただくことになりました乳腺外科医の土井卓子です。どうぞよろしくお願いいたします。

私は医学部の学生時代、野末先生から実習で産婦人科のご指導を受けました。そこで、医療は診察や手術をするだけでは不十分で、患者さんを支えることが大切であることを学び、女性の健康を支える医療をしたいと乳腺外科医になりました。さらにその後、自分の母も叔母も乳がんにかかったことで、検診の大切さを改めて身近に実感しました。

現在、女性が最もかかりやすい悪性疾患の1位が乳がんです。怖い病気ではありますが、マンモグラフィ検診を受けることで早期発見ができ、その結果、死亡率が下げられることもわかっています。従って、多くの女性が検診を受けることで、乳がんで苦しむ人を減らすことができるのですが、神奈川県の検診受診率は低いのが現状です。
この受診率を上げ、乳がん死亡を減らすことを目的に「ピンクリボンかながわ」が2006年に立ちあがりました。野末先生に代表になっていただき、神奈川県予防医学協会に事務局を置いて、たくさんの方々と協力して、検診の大切さをわかっていただくための様々な取り組みを行ってきました。おかげさまで次第に受診率も向上してきております。また、検診を行う側の医療機関も検診精度を高め、快適に受診できるよう改善を重ねています。これからもひき続き、多くの県民の方に受診していただけるようピンクリボン運動を推進してまいりたいと思います。
どうか皆様方のお力をお貸しいただきたく、よろしくお願い申し上げます。

 

「ピンクリボンかながわ」は、事務局を(公財)神奈川県予防医学協会におき、乳がんについての知識の普及啓発を行い、乳がんの早期発見・早期治療をめざし、乳がんの受診率向上とともに乳がん撲滅を目的としています。

これからもより多くの県民の方々へ乳がん検診の意義をお知らせできるよう、ピンクリボン運動を展開してまいりますので、どうぞご支援・ご協力をよろしくお願い申し上げます。